ケルンコンサート

ケルンコンサート

 

キースジャレットである。

どうも世間一般ではキースと言ったらコレのようである。

初めてのキースはこれだった。

感想は一つしかない。

「なんと言う音!」

これはピアノの音なのか??

とにかく、こんな音は聞いたことがなかった。

いや、今でもない。

キースの音はキースの音としてこういう音色であると言える。

でも、これほど澄んだ輝かしい音はほかに聞いたことがない。

ライブにも何回も足を運んでいるが、この時の録音、この音はこれだけのように感じる。

その音は、「天上から降り注ぐ」と言っていいだろう。

天井ではない。

天丼でもない。

”天上” である。

雲の上の天国から降り注ぐという意味である。

この音、ラジカセで聞いてもわかると思うんだけどなあ。

この、音そのものについて語っている評論もコメントも読んだことがない。

何故だ。

みんな、聞こえてないのか、この音が?

信じたくない。

これはアマゾンのジャズオールタイムベスト10に入っていいたと思ったが。

ということは、つまりその音が皆に聴こえているからと信じたい。

優秀録音だからとかそんなんじゃなく、キースの音色だ。

”天国からの音”が聞きたくなったらこの一枚しかない。

タコにイカが出来る程聴いた2枚のCDのうちの一枚である。

このピアノは、コンサートグランドが手違いで届かず、会場の隅にあった壊れた小さなピアノだったそうだ。

キース、頼む。

あと100年生きてくれ。

本当に、お願いだ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です